歯周病治療 PERIODONTAL

歯周病とは

歯周病は、歯の周囲組織に破壊が起こる現象です。
基本的に歯槽骨の破壊によって歯が咬合荷重に耐えられなくなり、痛みそして抜歯になります。
歯周病の原因は、歯根周囲に付着した歯垢や歯石による炎症(腫脹)が歯槽骨破壊を起こします。歯槽骨は、歯根の表面を衛生的にすることにより再生することがあります。
しかしながら年齢とともに再生するスピードが減退しています。そのために破壊が再生を上回り歯槽骨破壊が進行します。
当院では、歯周組織を再生する薬剤、リグロスを推奨しています。
※リグロスは遺伝子組み換えヒトbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)製剤です。

こんな症状ありませんか?

  • 歯磨きするだけで歯ぐきから血が出る
  • 食べ物が挟まりやすくなった
  • 歯が浮いた感覚がある
  • 歯ぐきに弾力がない
  • 朝起きた時、口の中がネバネバする
  • 口臭が気になりひどくなってきた
  • 歯ぐきを押すと膿がでる
  • 歯を押すとグラグラする

これらはすべて歯周病の症状です。一つでも当てはまる方は早めにご来院ください。

歯周病の重症度

Step01歯周ポケット3~4mm

  • 歯槽膿漏の初期段階です。
  • この段階では、痛み無く進行します。
  • ブラッシング指導、クリーニング等のメンテナンスで健康を維持できます。

Step02歯周ポケット5~7mm

  • 歯槽膿漏の中期段階です。
  • 痛みは時々でて来ます。
  • 歯の耐久力は50%以下になります。
  • 綿密な治療が必要となります。
  • 固いものを噛んだりすると脱臼して抜歯になります。
  • 治療期間は数年の長期になります。

Step03歯周ポケット8mm以上

  • 歯槽膿漏の末期段階です。
  • 痛みを伴います。
  • 歯の耐久力は10%以下になります。
  • 治療は抜歯が第一選択になります。
  • 抜歯後、隣の歯が悪くなる前に万全な補綴処置が必要不可欠になります。

歯周病の原因

  1. Case01

    歯石・歯垢

    歯についた歯垢は約2日で歯石に変化します。歯石に変化すると、セルフケアのみで取り除くのは不可能です。

  2. Case02

    過剰咬合圧・荷重負担

    歯の部分的過高による部分的過剰咬合圧や、欠損部位の補綴治療の耐荷重力不足。

  3. Case03

    破壊咬合力

    歯ぎしりや食いしばりなどの破壊咬合力は、歯の亀裂や破折を誘発します。

  4. Case04

    亀裂・破裂

    破壊咬合力で割れた後、亀裂を伝って雑菌が侵入し骨破壊を誘発します。

破壊咬合による歯周病
(骨破壊)

破壊咬合力とは

普段の生活による咀嚼や咬合によって歯や歯槽骨に様々な問題をひき起こすことを破壊咬合力(一般的には咬合性外傷)と当院では提唱しています。

破壊咬合力の原因とその影響

原因は歯や歯槽骨の耐久性を超えた咬合荷重です。歯ぎしりや食いしばりなどで起こります。
破壊咬合力は、歯の亀裂や破折を引き起こしたり、歯槽骨破壊を助長して歯周病を悪化させたりします。
当院では破壊咬合力による歯や歯周組織の破壊を防ぐために欠損部のインプラント処置やマウスピース治療を推奨しています。

当院の歯周病治療について

歯周基本治療

歯周基本治療とは歯周病の進行度を問わず、まずはじめに行う基本的な処置です。歯周病を悪化させる原因となる歯垢や歯石の除去、歯根の表面を滑らかにする処置、かみ合わせの調整なども行います。基本治療を行い、ご自宅でのセルフケアも続けていただいたうえで、再評価を行いながら歯周病の改善を一緒にめざします。

歯周外科治療

歯周基本治療やその後の経過でも改善が見込めない場合は、歯周外科治療が必要です。当院ではまず、一人ひとりの歯周病の進行状態や歯ぐき・骨の状態を精密に検査します。歯周ポケット内部や歯根の歯石を丁寧に除去し、GTR法やエムドゲインなどの治療方法を選択し、歯周組織の再生をめざします。

歯周病の予防で大事なこと

歯周病の予防には、細菌の塊であるプラーク(歯垢)を残さずに除去することが大切です。
毎日の歯磨きでは、歯と歯ぐきの間を丁寧に磨き、磨き残しを出さないようにしましょう。
特に歯周病は初期の自覚症状がほとんどありません。重症化を防ぐには、早期発見・早期治療が重要です。
歯磨きといった毎日のセルフケアはもちろん、歯石除去や歯のクリーニング、ブラッシング指導など、
歯科医院での定期的なメインテナンスも心がけましょう。

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